2006年8月の紹介作品
やわらかい生活
☆☆
監督:廣木隆一 出演:寺島しのぶ 豊川悦司 松岡俊介 田口トモロヲ 妻夫木聡 ほか
静岡シネギャラリー 〜9/1(金)公開中
優子 35歳 蒲田で一人暮らし 躁うつ病
彼女の前にふらりと現れた、‘いとこ’の祥一。
2人の、それとなく幸せな生活がはじまる・・・
廣木監督×寺島しのぶとくれば、「ヴァイブレーター」ですよっ!
やさぐれた三十路女を好演した寺島さんが素晴らしかった。
そして、「こんな男が欲しー!」と思わせる大森南朗さんの優男ぶりも素晴らしかった。
映画館を出る時に、「どうしようもない人生なんだけど、いいじゃん!どうしようもなくっても」、ってヘンな風に前向きになった記憶があります。
パンフレットも、買いました。=かなーり好きな作品なんです。
だから、見る前から期待値高いワケですよ。
そうゆう場合はですね〜・・・☆☆とかゆうことになっちゃうんですよね〜。
これ、もうどうしようもない。
シチュエーションとしては、「ヴァイブレーター」にも似ているんです。
一人で生きてる女性が、ある男性に救われる・・・ってゆう。
ただ「ヴァイブレーター」ではスカっとした余韻があったのに、この作品にはないんですよね、それが。
てゆうのは、やさぐれた三十路女を地でいってる(笑)私みたいなヒトには、強烈な痛みを伴うわけです。ハイ。
「救いの男」を演じた豊川悦司さんには、新たな魅力を発見しました。
やっぱり、こうゆう男性がいたとしたらいいよなぁって思わせる好演。
カラオケで尾崎豊を歌う豊川悦司さん・・・新鮮でした。
プルートで朝食を
☆☆☆☆☆
監督:ニール・ジョーダン 出演:キリアン・マーフィー スティーブン・レイ リーアム・ニーソン 他
70年代のイギリス・アイルランドを舞台に
愛を求めて懸命に生きる“キトゥン”の
哀しくも可笑しい物語
自他共に認めるゲイ・ムーヴィー好き(!?)の私が、手放しでオススメするのがこの作品です。
70年代のイギリス、ゲイ・ムーヴィー・・・とくればグラムロック。
ボウイとかT−REXとかロキシー・ミュージックとか、ね。
彼らミュージシャンを描いた「ベルヴェット・ゴールドマイン」では、別世界の煌びやかさとお決まりの退廃が満ち溢れていました。(ま、ロックの映画って退廃へと突き進んでゆくパターンが多いけれども)
で、この作品。退廃とは程遠い、とってもポップな作品なのです。
何より、主人公キトゥン=パトリックのキャラクターが超・ポップ。
小さい頃から女性の服を着たり、お化粧をするのが大好きな変わり者の少年は、捨て子という不幸な境遇にもかかわらず、悲壮感を漂わせることもなく、ただ飄々と大らかに生きてゆくのです。
まるで、楽しいことしか考えたくない!とでもいいたげに。
ファッションはもちろん、グラム!派手派手☆のキラキラ☆
まるで、キトゥンの頭の中に広がるファンタジーワールドを、絵本で見ているような感覚ですね〜。でも、ちゃんと彼(彼女)の葛藤や本音も描かれていて、感動するポイントも用意されています。なのに、決して悲壮感は感じない、とゆう極めてユニークな作品!
そうそう。グラムロックの立役者、ブライアン・フェリーが思いがけない役で登場するのにも、ニール・ジョーダン監督の茶目ッ気を感じます。
静岡シネギャラリーで上映中。〜8/18(金)
ルート225
☆☆☆☆
監督:中村義洋 出演:多部未華子 岩田力 石田えりこ 崔洋一 他
お姉ちゃん、僕たち今どこにいるの!?
現実世界にそっくり、だけど何かヘンな、パラレルワールドに迷いこんでしまった兄弟。
不思議であったかいファンタジー。
主演の岩田力くんは、浜松在住なんです。
浜松から静岡まで劇団のお稽古に通っているという、がんばり屋さん。
今回の主役抜擢には、地元をあげて(!)応援したいものです。
・・・で、明日(8/12)の初日には、舞台挨拶を行います。
@静岡市サールナートホール http://sarnath.co.jp/eiga/etop.html
私もMCで行くので、遊びにきてねー!(^^)!
ユナイテッド93
☆☆
監督:ポール・グリーングラス
「9・11」 NY同時多発テロ
目的を果たさずして墜落した最後の1機「ユナイテッド93」はどのような運命をたどったのか!?
あの日、あなたはどこで何をしていましたか?
私は、K−MIXの制作フロアで、スタッフ数人と臨時ニュースを見ました。
ヘリコプターか?小型機か?
情報は錯綜し、最終的に、ジャンボ旅客機であると分かった時の衝撃。
そして、ワールドトレードセンタービルが崩壊した、あの信じられない光景。
いまだに私は、あの時の映像を見ると心臓を締め付けられるような感覚に襲われます。
できることなら、もう見たくない。
だから正直、「どうしてこんな映画を作るのか?」と思っていました。
それは作品を観た後も同じでした。
でも、制作陣の「記録として残さなければならないのだ」というインタビュー記事を読んで、
少しだけ理解できた気がしたのです。
人の記憶は風化するものだもんね。
この出来事を知らない世代も、いつかは出てくるんだもんね。
でも忘れちゃいけないのは、映画にすらならない現実も、世界にはあるってことかもしれません。
8/12(土) 公開





